米テキサス州のグレッグ・アボット知事は、19日に「ハートビート(心音)法」に署名し、9月1日から胎児の心拍が検出された後の中絶を禁止した。胎児は、妊娠されて6週目に心拍が確認できる。
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同法案は、テキサス州上院で18対12で、下院で83対64で可決された。共和党のアボット州知事は、オースティンで行われた法案の署名式で、「心拍のあるすべての胎児の命が、中絶の惨劇から救われることを保証する」と述べた。
テキサス州はこれまで、母体の命が危険を及ぼされない限り、20週以降の中絶を禁止し、犯罪として認定していた。米国疾病予防管理センター(CDC)によると、中絶の90%は妊娠13週目に行われている。
テキサス州の同法案は独特で、レイプや近親相姦で女性が妊娠した場合を除き、(テキサス州政府関係者以外の)誰もが、法律に違反した中絶を行った医師やクリニック、関係者を訴えることができ、被告者に1人につき最高1万ドル(約109万円)の金銭的損害賠償を求めることができると規定している。
テキサス州「家族計画連盟(プランド・ペアレントフッド)」は、同法案を米国で最も厳しい中絶禁止法の一つと呼んでいる。
(翻訳・藍彧)