このほど中国公式メディアがインドの感染激増を風刺した投稿に続き、台湾で新型コロナウイルス感染症(武漢肺炎、COVID-19)の感染者が急増したことについて、小粉紅(注)は武力統一の言論を騒ぎ立てた。台湾の感染関連の話題が一時、中国最大のソーシャル・メディア・プラットフォームである「ウェイボー」のヒット検索ランキングにまで昇った。
台湾中央感染症指揮センター17日の発表によると、国内感染者が15日の180例、16日の206例に続き、同日335例の連続3日最多を更新した。域内感染が333例と海外輸入症例2例が確認されている。
中国では台湾の感染状況に異様な関心を示し、関連話題が一度ウェイボーのヒット検索トップ10にランクインした。
ネットユーザーからのコメントでは主に2つの意見に割れた。一部の「台湾の感染が早く収まりますように」というコメントの他、小粉紅と見られる人の嘲笑ったコメントが大半を占めた。「世界で最も防疫に優れたところも、やられた」「これは今日聞いた最高のニュースだ」「インドみたいに隠しきれなくなった」「ウイルスは天下の回りものだ、一年我慢したうっぷんをやっと晴らした」「台湾を武力統一するチャンスだ」
これに対し、「中国では実際に毎日どのくらいの人が確認されているのかが誰にもわからない」「邪悪な中国共産党はまともな人間を生み出せない」と嘆いた人もいる。
16日夜10時までには「台湾感染状況」の話題がすでにヒット検索ランクから消えたが、2.2億人も関連話題をフォローし、1.3万人がコメントを残した記録がまだ残っている。
注:小粉紅(しょうふんこう、シャオフェンホン)とは、中国語では「ピンクちゃん」に等しく、「未熟な共産主義者」であるという意味で使われている。
(翻訳・北条)