米20州の共和党知事は11日、連名でバイデン氏とハリス氏に書簡を送り、不法移民の受け入れ要請を拒否し、南部国境の危機に対し直ちに行動を起こすよう求めました。
国境危機の現状について、知事らは「税関・国境警備局(CBP)の報告によると、最近の越境者数は驚くほど急増している。3月の越境者数は17万2000人と、この20年間で最も多く、同伴者のいない子どもたちの数も1万8890人と、月間の越境者数としては過去最多となっている」と指摘し、国が公表した安全性と食い違いがあると指摘しました。
拒否の理由について知事らは、同伴者なしの移民の子どもたちを期間の制限もなく州の施設に収容することは、「受け入れがたく、持続不可能」だとし、「連邦政府の問題を解決する資源も義務もなく、この政権の誤った行動がもたらす結果のツケを払うこともできない」と述べました。
トランプ政策を変更したことでもたらされた弊害について、「最も直接的な被害者は、ギャングやカルテルに搾取され、人身売買されている子どもたち」だと指摘しました。
書簡の最後に、この人道的危機を終わらせ、南部国境を守るように直ちに行動を起こすことを強く求めました。
FOXニュース13日付によると、バイデン政権は、南部国境の壁の堤防工事を再開する予定だそうです。
国土安全保障省(DHS)の声明によると、「堤防を修復する」ためであり、国境の壁を拡大するものではないとしています。
米メディアの報道によると、テキサス州のケン・パクストン司法長官はこのほど、同州の不法移民に費やす費用が年間8億5000万ドル(約931億円)と見積もりました。テキサス州は、連邦政府の国境の扱いについて訴訟を起こしている州の一つです。
(新時代Newsより転載)