台湾中央感染症指揮センターは12日、国内で新型コロナウイルス感染症(武漢肺炎、COVID-19)が新たに16人確認されたと発表した。確認された地域は北部に集中している。台北市に隣接する新北市・市長は同日午後臨時防疫会議を開き、即日より新北市のキャバクラ、ナイトクラブ、カラオケ店、図書館などの公共場所及びすべての会館に臨時休業を求めた。個別営業場所も規制を厳しくし、違反者に3千から1.5万台湾ドル(約1万から5万8千円)の罰金を科せられると発表した。

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 中央感染症指揮センターによると、16人の新規感染者はいずれも台湾籍で、うち3人が宜蘭県羅東鎮のゲームセンターで発生したクラスターの接触者で、10人が新北市で先日確認された感染源不明の二次感染者であり、残り3人が感染源不明である。中には30代女性2人、10歳未満の男の子1人、60歳女性1人が含まれる。

 1人の30代女性はチャイナエアライン(中華航空)の客室乗務員で、後に感染が確認された操縦士と同じ便で、5日にベトナムへの勤務後、9日に喉の痛みなどの症状が現れた。

 これまでインド、フィリピン、ベトナムなどからの海外輸入症例が大半を占める台湾で、感染ルート不明の感染者及び、二次感染者が増えており、本土感染者が急速に拡大することが懸念されている。

 中央感染症指揮センターの陳時中指揮官は11日の記者会見で、「すでに(感染経路不明の)市中感染の段階に入った」と述べた。

(翻訳・北条)