プーさんを殴っている少年(ツイッター動画のスクリーンショット)

 米ニュースサイト「阿波羅ネット」の10日の報道によると、最近、上海ディズニーランドで、くまのプーさんに扮したスタッフが園内を歩き、来場者に挨拶したり、写真を撮ったりしているときに、突然少年がプーさんのお腹に向かって暴れ出し、周りが必死に叫んで少年を止めた出来事がありました。  

https://twitter.com/realEmperorPooh/status/1390291112942702598

 これは一見普通の出来事に見えますが、中共トップ習近平総書記と絡んでおり、中国では危険なことです。 

 中国のネット上では、少年の暴れを批判しつつも、「反逆行為だ。よくもプーさんを殴ったな」「従業員は『役割を変えられた』か『別の仕事に移された』かのどっちかだ」など、少年の家族とスタッフを心配する声が多く見られました。 

 中国メディアの記事にも、習近平総書記を連想させないように、「くまのプーさん」の使用を避けて「くまのププさん」と表記していました。 

  中国で「くまのプーさん」が禁句となった原因は、2013年、米カリフォルニア州のアネンバーグ別荘で、会見を行った習総書記と当時任期中のオバマ元大統領と並んで歩いている写真が、ネットユーザーから「くまのプーさんとティガーのようだ」と揶揄されました。 それ以来、ネットユーザーたちは、習総書記のさまざまな表情をくまのプーさんと比較するイラストを作るようになりました。 

  このようなことは中国で許されず、削除と処罰の対象になります。 

  習総書記と絡むネット事件が最近、重大な刑事事件に発展しました。海外のサイトが公開した習総書記の娘らの個人情報を掲載した中国のウェブサイトの運営者ら24人が逮捕され、それぞれ重刑を言い渡されました。主犯とされた男性は14年の実刑判決を受けましたが、同男性の弁護団や知人は、過酷な拷問により自白を強いられたとして、冤罪事件として上訴しましたが、一回目の判決が維持され敗訴になりました。このような案件は中国で上訴しても無駄のようです。 

(新時代Newsより転載)