米保守系サイト「The Bongino Brief」の6日付の報道によると、米国でのロックダウン対策において、コストに見合わないとの分析がまた出ました。最近、赤い州(共和党主導)と青い州(民主党主導)の景気の後退と回復を分析したところ、「赤い州」が全米の景気回復をリードしているのに対し、「青い州」は大幅に遅れていることがわかりました。
その差の原因について、同サイトは「共和党の知事が率いる州は、一般的に規制が緩いのに対し、民主党の知事が率いる州は、あたかも次の世紀まで企業が閉鎖されることを覚悟しているかのように振る舞っている」と民主党知事の行き過ぎた対策が経済を抑えていると指摘しました。
英紙「Daily Mail」によると、昨年2~12月の間、赤い州は雇用が平均2.5%の減少に留まったのに対し、青い州は平均6.2%減少し、赤い州の2倍以上でした。
雇用の減少幅が最も小さい13州はすべて共和党寄りで、アラスカ州とユタ州のみ雇用がそれぞれ0.7%、0.3%増加しました。 一方、雇用の減少幅が最も大きい14州のうち13州が青い州で、ネバダ州は-10.2%、ハワイ州は-9.3%でした。
この違いについて、米誌「Reason」の編集長マット・ウェルチ( Matt Welch )氏は、両党の政策の違いによるものだと分析しました。「一般的な傾向として、共和党の州は、『働く権利』に関する法律(強制的な組合加入の禁止)があり、税金、最低賃金、失業率が低い傾向にある。一方の民主党の州は、税金も最低賃金も生活費も失業率も高い傾向にある」と、赤い州の方が青い州より企業と州民に有利な政策を取っていると指摘しました。
また、両党のパンデミック対策においても大きな違いがありました。同氏は「カリフォルニア州、ニューヨーク州、ミシガン州の青い州の知事は、フロリダ州、サウスダコタ州、テキサス州の赤い州の知事に比べて、経済活動やスポーツイベントの制限をはるかに厳しく行っている。死者数の比較では、カリフォルニア州はフロリダ州と、ニューヨーク州はサウスダコタ州と、ミシガン州はテキサス州とほぼ同じですが、経済的なパフォーマンスは全く異なっている」と明かしました。
パンデミック対策の違いによって、昨年、青い州の住民は赤い州へ例年より多く移住しました。これにより赤い州の人口が増加し、連邦下院の議席が多く割り当てられることになるようです。
(新時代Newsより転載)