インドの感染が深刻化している中、隣国ネパールの状況もよくない。国際赤十字・赤新月社連盟(IFRC)が引用した政府データによると、先週末のネパールのウイルス検査では陽性率が44%に達した。これは、数千人が新型コロナウイルス(中共ウイルス、SARS-CoV-2)に感染しているにもかかわらず、確認されていないことを示している。感染の蔓延を食い止めなければ、大規模な死亡を招く恐れがある。
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5日、世界保健機関(WHO)が発表したパンデミックの毎週の速報では、ネパールの先週の感染者数は137%という驚異的な増加を示したという。
同報道によると、ネパールの医療システムは脆弱で、一人当たりの医師数はインドよりも少ないという。ネパールには、3,000万人の人口に対して、重症病床は約1,600台しかなく、人工呼吸器も600台に満たない。人口10万人あたりの医師数は0.7人という比率で、インドよりも少ない。
ネパールはインドとの間に長く開かれた陸路の国境があるため、ネパールでの感染爆発はインドの感染拡大に起因するとの見方もある。また、ネパール人は自国に入国する際にパスポートや身分証を提示する必要がなく、多くのネパール人がインドでビジネスを展開しており、またその逆も可能であるため、国境を越えた交通の流れが多い。
ネパールに滞在する中国人医師が5日、中国のネットメディア「澎湃(ほうはい)新聞」のインタービューで、「ネパールは現在深刻状態に直面しており、国全体が緊急状態にあり、皆、命の危機を感じているが、個人の免疫力に頼って持ちこたえている。このような状況では、ワクチンを接種した人も多く感染しているため頼りになれない。変種ウイルスは感染力が強く、致死率も高いに間違いない。ネパールは今すべての病院が満員で、行きたくても、病院の環境が悪く、費用が高いため、行かない人が多くいる」と語った。
(翻訳・藍彧)