インドでは、新型コロナウイルス(中共ウイルス、SARS-CoV-2)の第2波の流行は3月初旬から急速に拡大し、感染者数が急増し続けている。6日の1日で41万人以上の新規感染者が確認され、3,980人が死亡した。コロナ感染の深刻さで、一部の国はすでに自国民を迎えて故郷に帰れるように準備を始めているが、中国共産党(以下、中共)はインドにいる華僑を見捨てている。
中央通訊社6日の報道によると、張という苗字の華僑が、2回も帰国の申請をしたが、インド当局に拒否されたという。困惑した張さんは、色々と問い合わせしてやっと理由を知った。在インドの中国大使館はインド側に、中国国民が飛行機に乗るための、空港への通行証を発行してはならないと通知し、北京当局がインドにいる中国国民の帰国を当面認めないことが判明した。張さんは、中共が自国民の帰国を禁止するという卑劣な動きに憤りを感じた。
台湾メーカーのインドにいるスタッフが「帰国したい中国人の同僚も同じように帰国を拒否された。そのため、今まで中共の言いなりになっており、中共の一部のやり方を批判することに耳を傾けられなかった『ナショナリズムの強い』中国人の同僚は、中共政府を非難し始めた。同僚の前代未聞の行動に驚いた」と語った。
中央通訊社の記者が6日朝、ニューデリーの中国大使館に連絡を取ろうとしたが、領事館や他の部署などの電話には誰も出なかった。
(翻訳・徳永木里子)