米国防総省は4日、4月29日に打ち上げられた中国の大型ロケット「長征5号B」が、制御不能な状態で大気圏に再突入する見通しだと発表した。全長54メートルで、21トンに及ぶロケットの残骸が地表に落下する恐れがある。
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国防総省報道官の声明によると、「長征5号B」は8日前後に地球の大気圏に再突入する見通しという。正確な突入地点は数時間前までに特定することはできないとし、ロケットの位置に関する最新情報をウェブサイト上で更新していくとのこと。
テクノロジーニュースサイト「Space News」によると、4月29日、中国独自の宇宙ステーション「天宮」のコアモジュール「天和」を搭載した「長征5号B」が打ち上げられた。その約10分後にコアモジュールはロケットから分離し、予定の軌道に入ったが、「長征5号B」は制御不能な状態で地球に帰還している。
宇宙ステーションの部品の打ち上げに使用された宇宙ゴミは通常大気圏で燃え尽きるが、大型ロケット「長征5号B」の場合は再突入する際に、残骸が住宅地に落下して被害が発生する可能性がある
(翻訳・神谷一真)