米国トランプ大統領(Michael Vadon / Wikimedia Commons CC BY-SA 4.0

 トランプ米大統領は10月22日夜、テキサス州南部を訪れ、再選を目指しているクルーズ上院議員の支援に駆け付けた。主催者によると、演説会には約10万人が応募し、会場となったヒューストントヨタセンターはほぼ満席となった。また、会場外でも数万人の聴衆が演説の中継を聞いた。

 トランプ大統領は演説において、減税や就業機会の創出、最高裁判事の指名など、各方面の成果を強調した。さらに米中貿易戦争も言及し、中国はアメリカとの貿易において公平な競争を守るべきだと言明した。

 演説が約1時間程度行われた時、Youtubeのライブ中継が突然中断された。まず出てきたのはAP通信の画面だったが、十数秒後には中国港珠澳大橋の開通式の中継画面に切り替わった。さらに20秒ほど経過した時、画面は回復した。中継を観ていたアメリカのネットユーザーたちは、「Youtubeが中国共産党にハッキングされた!」と驚いた。

 この事件の真相はいまだ謎に包まれている。中継に問題が生じたのは、中継に使用するシグナルの切り替えによるものではないかという見方も示されている。だがアメリカのネットユーザーたちの反応を見れば、多くのアメリカ人は中国共産党がアメリカ中間選挙に介入することに警戒心を抱いていることが鮮明にわかる。

(翻訳・宛漣音)