トランプ前米大統領の肖像画は、スミソニアン博物館の「ナショナル・ポートレート・ギャラリー」に展示され、オバマ元大統領の肖像に取って代わられる。作品は、数週間後に再開される博物館で展示される。
トランプ氏が再選出馬を正式に表明した後の2019年6月17日に撮影された写真には、マルーン色の椅子に座り、執務室の歴史的なレゾリュートデスクに片手を置いている姿が写っている。
執務室のレゾリュート・デスクに座るトランプ氏の後ろには、陸軍、海兵隊、海軍、空軍、沿岸警備隊など、当時の5つの兵科の旗が掲げられている。
同ギャラリーの絵画・彫刻部門のキュレーターであるドロシー・モス氏は、「新しい大統領の肖像画を設置するときには、常に移行の意味を感じている。芸術史と伝記を反映した美術館であり、歴史的資料となる肖像画で大統領を称えることができる」と述べた。
米首都ワシントンDCにあるスミソニアン博物館群の中で、1962年に設立された「ナショナル・ポートレート・ギャラリー」は、その名の通り肖像画を中心に展示している。4階建ての荘厳なビルには、歴代の大統領から、エルビス・プレスリー、テニスのウィリアムズ姉妹など、有名なミュージシャンやスポーツ選手まで幅広い肖像画が展示され、歴史上重要な人物の絵を通して米国の歴史や文化が見えるようにデザインされている。
(翻訳・徳永木里子)