2015年8月、ジャワ海で航行しているインドネシア海軍の潜水艦KRI Nanggala 402(Public domain, via Wikimedia Commons)

 将校と兵士合わせて53人が乗ったインドネシア海軍の潜水艦「KRIナンガラ402」は21日、任務遂行中に、バリ島の北およそ37キロの海域で消息を絶った。

 インドネシア海軍は24日、潜水艦「KRIナンガラ402」が破裂して沈没し、53名の乗組員に生還する可能性がないと発表した。連絡が絶えた原因はいまだに不明である。

 インドネシア海軍のユド・マルゴノ参謀総長はバリ島での記者会見で、過去2日間、魚雷のストレートナーの部品、潜望鏡に注油したとされるオイルボトル、祈祷用敷物の破片、割れた冷却水パイプの破片などが見つかったが、遺体はなかったと述べた。

 潜水艦に乗っていた人たちが生き延びている可能性はもうないようだが、家族はまだ大切な人たちが生還できると希望を抱いている。インドネシアのジョコ・ウィドド大統領は、潜水艦の捜査に全力を尽くすよう命じ、インドネシア人に乗組員の無事な帰還を祈るよう求めている。

(翻訳・藍彧)