米連邦通信委員会(FCC)の紋章(看中国/Vision Times Japan)

 米連邦通信委員会(FCC)は22日、メディアが外国政府や政党がスポンサーとなっているコンテンツを放送する場合、番組の最初や最後にスポンサーを明示すると同時に、FCCに提出する「オンライン公開検査書類」で同情報を開示しなければならないという新規則を発表した。同規定は、米国における中国共産党(以下、中共)の影響力への対抗と見なされている。

 FCCは、中国共産党政府の支配下にあるメディア「中国国際放送(CRI)」が、ワシントンD.C.郊外のラジオ局「WCRW」を利用し、中共寄りの内容を長期的に放送していることを指摘した。

 FCCのジェシカ・ローゼンウォーセル委員長は22日の会議で、これは最近のことではなく、外国政府によるメディアへのスポンサーシップがここ数年で「倍増」しており、米国のローカル局では北京などの政府に有利なニュース番組が多く放送されていると指摘した。

 米共和党のトム・コットン上院議員は、FOXニュースのインタビューで、中共寄りの米主流メディア4社の名前を挙げて批判した。ウォルト・ディズニー・テレビジョンが所有するABCニュース(ABC News)、ワーナーメディア傘下のCNN、コムキャストが所有するNBC、そしてバイアコムが所有するCBSである。

(翻訳・徳永木里子)