岸田首相は24日、ベトナムのファム・ミン・チン首相と首相官邸で会談を行った。中国の環太平洋パートナーシップ協定(CPTPP)への加盟申請が今回の会談の重点の一つであり、両首相は「現在の高水準の加盟条件を維持する」ことで合意した。
自由時報によると、岸田首相は会談後の共同記者会見で、日本とベトナム双方は「高水準を維持することが、CPTPP参加の必須条件だ」と合意した。
中国の国営企業への補助や知的財産権の侵害などの行為は、CPTPPの加盟基準に達していないと判断されたため、中国共産党政権はメキシコやブルネイ、チリなどのCPTPP加盟国に働きかけ、加盟基準の緩和を求める行動をしてきた。
上記の議題のほか、両首相は中国の海上覇権行為についても言及した。両首相は共同声明を発表し、中国が東シナ海及び南シナ海で現状を変更する一方的な試みに対し「深刻な懸念」を共有した。
(翻訳・吉原木子)