香港政府は21日、中国シノバック製ワクチンを接種した後、新たに2名が死亡したと発表した。香港では現在、すでに17人が同ワクチン接種後に死亡した。さらに2人が米ファイザー製ワクチンを接種した後に死亡し、合計19名が死亡している。
また、香港衛生署に5日から18日にかけて、ワクチン接種後に顔面神経麻痺が発生した疑いのある症例が20件寄せられており、そのうち、12人が中国シノバック製ワクチンを接種し、8人がファイザー製ワクチンを接種したという。今月18日までに、香港ではワクチン接種後に顔面神経麻痺が発生したケースが計32件あった。
香港政府や中国共産党関係者は、死亡などの事例が中国製ワクチンと関連していることを繰り返し否定しているが、中国のワクチン専門家である陶黎納氏は1月5日、ソーシャルプラットフォームで、中国製ワクチン接種の副作用は73件にも及ぶ、中国のワクチンは「世界で最も安全でないワクチンだ」と公言していた。
また、中国疾病予防コントロールセンター(CCDC)の高福主任は、10日に四川省成都市で行われた全国ワクチンと健康大会で、中国ワクチンの予防力は高くないと異例に認めた。政府は、予防効果を高めるために、異なる製薬会社が製造したワクチンを混合し、接種方法の改善を検討している。
中国製ワクチンの有効性については、国際的にも疑問視されている。チリ、パキスタン、トルコ、ブラジルなどの国では、中国シノバック製ワクチンを接種した後、患者数は減少せずに増加し、副作用も頻繁に報告されており、「中国のワクチンはむしろ毒を撒いているようなものだ」と言うネットユーザーがいた。
(翻訳・藍彧)