中国の人権弁護士高智晟氏。(大紀元より)

 19日は、中国の著名な人権派弁護士である高智晟氏が中国共産党によって「強制的に失踪させた」から1,144日目にあたる。同日、高智晟氏の妻である耿和氏は、サンフランシスコの中国領事館の前で、高智晟弁護士への迫害に抗議し、居場所の説明を求めた。

 メディアの報道によると、耿氏と多数の支援者は19日正午、サンフランシスコの中国領事館の前で、「夫の遺骨を返せ」「高智晟を探す」「高智晟はどこにいるのか」などと書かれた看板を掲げて「高智晟を釈放せよ」と叫んで抗議活動を行った。

 抗議活動で、耿氏は、高智晟氏が10年以上にわたって中国共産党に投獄され、迫害され、その間、高智晟氏は拷問を受け、独房に拘禁され、数多くの強制的失踪を経験し、1日も自由になれなかったと演説した。「特にここ3年間ほどは、もともと軟禁されていた高智晟氏が中国で失踪した」

高智晟氏の家族(高智晟氏の妻・耿和氏のツイッターより)

 耿氏は同日、「大紀元時報」のインタビューで、「20日は高智晟氏の57歳の誕生日だが、彼の行方は全く分からない。陝西省楡林公安局は、4月初めに高智晟氏が彼らの所にいることを確認したが、会って話すことは許されなかった。迫害され死なせたのではないかと思う」と述べた。

 耿氏は、「もし中国共産党当局が説明をしてくれなければ、サンフランシスコの中国共産党領事館を高智晟氏の墓地として、清明節などの祝日のたびにそこにお参りに行く。生きている限り、夫の高智晟氏を探すことをやめない。生きていれば本人に、死んでいれば遺体に会うべきである」と語った。

(看中国記者・文儷/翻訳・藍彧)