ジョセップ・ボレル・フォンテジェスEU外務・安全保障政策上級代表(Unión Europea en Perú from Lima, Perú, CC BY 2.0, via Wikimedia Commons)

 欧州連合(EU)外務理事会が19日にブリュッセルで開催された後、ジョセップ・ボレル・フォンテジェスEU外務・安全保障政策上級代表(外相に相当)は記者会見で、ロシアがウクライナとの国境付近に軍を15万人まで増強し、国境でのロシア軍備増強は過去最大規模になったと述べた。

 ウクライナのドミトロ・クレバ外務大臣は12日、ブリュッセルで北大西洋条約機構(NATO)のイェンス・ストルテンベルグ事務総長と会談し、NATOとEUにロシアへの制裁を求めた。19日の会談後、再びEUにロシアへの新たな制裁を呼びかけた。

 ロシアによるクリミア併合のため、欧米が2014年にロシアに科した制裁は、ロシア経済に大きな打撃を与えた。プーチン大統領の動きは、バイデン政権に対するテストであり、対露制裁を解除させるための手段だ、と一部のアナリストは指摘している。

(翻訳・徳永木里子)