武漢P4実験室(イメージ:Weibo)

 米国家情報機関は14日、連邦上院の公聴会で、新型コロナウイルス(中共ウイルス)が中国武漢研究所から流出した可能性を否定しない考えを明かしました。

 フランス国営放送「RFI」の報道によると、ヘインズ米国家情報長官は14日の公聴会で「米情報機関は新型コロナウイルスの伝染がいつ、どこで、どのような形で始まったのか正確に把握していない」とした上で、現在は「動物からヒトへ」の伝染説と、研究所からの流出説があると発言し、研究所が起源地であることを否定しませんでした。

 また、「この問題について引き続き作業を進め、情報の収集に尽力する」と述べました。

 これについて、バーンズ CIA長官は同公聴会で「我々は最大の努力をし、起源地を解明しようとしている」「我々と専門家も、WHOによる起源地の調査において、中国指導者は透明性が欠如し 、協力的ではないことを知っている」と指摘しました。

 米国家安全保障局長官ポール・ナカソネ陸軍大将は同公聴会で、米国の情報機関はウイルスの起源地を確定するため、他の政府機関や大学と協力し合っていると明かしました。

 WHOの専門家が3月末に発表した武漢調査報告には「ウイルスが実験室から流出した可能性は極めて低い」との見解が示されました。しかしその数日後、WHOのテドロス事務局長は起源について追跡調査すると発表しました。理由は中国で調査した際、情報を得るのに困難があったからだそうです。

 トランプ氏は米情報機関が提供した情報に基づき、中共ウイルスは中国武漢研究所から流出した可能性が極めて高いとみていましたが、中共政府が協力に反対しました。

(新時代Newsより転載)