(イメージ / Pixabay CC0 1.0)

 「集団でいる」と「ひとりでいる」は異なるライフスタイルです。多くの人はひとりでいるより、集団にいるほうが好きだそうです。

 ある研究者は、学生と社会人を対象としたアンケート調査を行いました。アンケート問題は「『集団でいる』と『ひとりでいる』、どれを選ぶのか?」でした。

 調査結果では、多くの学生は「集団でいる」を選びました。その理由は、みんなとなじまないと、周りから疎外され、孤立やいじめをされやすくなるからだそうです。しかし、どうして集団でいるのが必要なのか、どんなメリットがあるかを聞かれると、「周囲に取り残されてはいけない」以外の理由は分からないとの答えが多かったのです。

 職場でも同じ調査結果でした。多くの会社員は、「みんなに合わせないと、いじめられたり、目のかたきにされたりする」「自分だけが浮いてしまう」「存在感がありすぎて逆に無視されてしまう」などと答えました。ひとりでいることが好きな人は、際立つ人のように見えるそうです。

 多くの人は集団でいることを選びますが、集団でいる理由や意義を知りません。ひとりでいることが好きな人が嫌われ、「集団不適応」だと思われます。しかし、本当にそうなのでしょうか?人と違う者は、普通の人ではないかもしれません。

 ひとりを楽しめる人は、自分に必要なものが分かる
 「何を求めているのかさえもわからない人は、操り人形と同然でしょう」と言う人がいます。社会という大きな舞台の上で、さまざまな人が活躍しています。能動的に踊り出すダンサーもいれば、受け身で動かされている操り人形もいます。

 ひとりを楽しめる人は、常に落ち着き、人生の目標を考え、計画を立て、自分に必要なものを把握することができます。

 ひとりで過ごすのは寂しく見えますが、目標を持つ勇猛果敢な「一匹狼」となります。目標のない「羊の群れ」よりは真っ当な生き方なのでしょう。

ひとりを楽しめる人は、周りの目を気にしない
 人間は多少なりとも、周りから尊敬され、大事にされたくて、片隅にいるかわいそうな人になりたくないと考えます。しかし、周りの目を気にし過ぎると、自分を見失ってしまいます。

 ひとりを楽しめる人は、他人の目を気にせず、自分の人生を大切にする人です。人生は自分のものですから、どのように歩むかは自分が決めることですから、誰かに言われる必要がありません。ひとりでいるからこそ、自分自身をしっかり見つめ、どんな生活が必要なのかを見極めることができます。

ひとりを楽しめる人は、黙々と自分の価値を高める
 周囲に合わせることは、やむなきことかもしれません。周りから孤立させられないために、自分の本当の考えを捨て、多くの人に合わせてしまいます。ひとりでいるのが苦手な人は、常に誰かと一緒に行動することが好きです。

 一方、ひとりを楽しめる人は、他人に合わせるために自分の考えを諦めることをせず、自分の時間を大切にします。常に黙々と努力し、陰で自らを向上させることに頑張っています。

 人間は何かを成し遂げたいなら、孤独に耐えることが一番大事です。ひとりを楽しめる人は変人ではなく、自分の考えを持ち、自分の理想を追求し、そして自分の信念のために黙々と頑張れるすごい人です。

(翻訳・心静)