ルドルフ・ジュリアーニ(Rudy Giuliani)弁護士(Wikimedia Commons / Gage Skidmore from Peoria, AZ, United States of America / CC BY-SA

 米メディアWorld Journalの8日の報道によると、ジュリアーニ弁護士の息子、アンドリュー・ジュリアーニ氏は7日、共和党候補として2022年ニューヨーク知事選への出馬を検討していると明かしました。

 現職のクオモ知事(民主党)は現在、高齢者施設のコロナ死者数の過小報告と女性へのセクハラ疑惑(告発者は10人)の問題に陥り、連邦と州の司法調査と州下院議会の弾劾調査を受けており、仲間の民主党議員にも公然と辞職を求められているため、再出馬について沈黙しています。

 この状況下で、出馬の意向を示したアンドリュー(35)氏は7日、NYポストのインタビューで「私は知事選に出馬しようと考えている。今回は共和党がニューヨーク州を奪還するチャンスだ」と語りました。

 同氏はまた、もし当選すれば、ニューヨーク市長だった父親の施政方針で州を治めるといいます。つまり、犯罪をゼロにし、政府の支出と税率を下げる方針で進むようです。さらに、「父親当時のニューヨーク市への一連の措置は有効で正しかったと実証されたため、これらの措置を州で行えば有益だと思う」と述べました。

 クオモ知事と民主党に支配されているニューヨーク州について、アンドリュー氏は、州議会から州政府に至るまで、犯罪に甘く、また税を引き上げ続けるのは、ますます多くの人がニューヨークから離れていくだけだと強く批判しました。そして「ニューヨークを離れる人よりも、ニューヨークに来る人を増やすことのできる知事が必要だ」と、現状を改善できる知事が求められていると指摘しました。

 出馬の最終決定については、アンドリュー氏は近日、ニューヨーク州の州都・オールバニーに向かう予定で、そこのNY州共和党議長などの幹部と面談を行い、さらに大手献金者とも面談を行った後、最終決定を下すと明かしました。

 アンドリュー氏はトランプ大統領の特別補佐官でした。

 彼の父親ジュリアーニ氏は第107代のニューヨーク市長を務めたとき、凶悪犯罪の撲滅、市の治安改善に大きな成果を挙げました。またアメリカ同時多発テロ事件発生時にはブッシュ大統領と共にテロリズムとの闘いを宣言し、「世界の市長」と称賛されました。

(新時代Newsより転載)