米「セオドア・ルーズベルト」空母打撃群は4日午前、マラッカ海峡を経由して再び南シナ海に入った。米軍空母は最近、南シナ海での行動が突然的で規則性がなくなり、「実戦配備の意味合いが著しく強まっている」と中国共産党(以下、中共)のシンクタンクが懸念している。
中共の公式機関である北京大学海洋研究院によると、4日午前8時過ぎに、空母「ルーズベルト」打撃隊がマラッカ海峡を経由して南シナ海に入ったことを自動船舶識別装置(AIS)で確認したという。同打撃群には「ルーズベルト」空母、「ラッセル」ミサイル駆逐艦、「バンカー・ヒル」ミサイル巡洋艦などの軍艦を含む。
軍事メディア「Alert 5」も同日、ツイッター公式アカウントで、「ルーズベルト」空母打撃群がマラッカ海峡を経由して南シナ海に入ったと発表した。
米太平洋艦隊は、今回の合同演習が、海軍の様々な資源や指揮統制能力の相乗効果を高め、米軍が自由と並びに開放したインド太平洋地域の促進に尽力していることを、同地域のパートナーや同盟国に引き続き示すことを目的としていると表明した。
今年に入ってから、中共は、南シナ海、渤海、黄海、東シナ海の4大海域での集中演習、日本との領土問題がある尖閣諸島近海への中共海警艦の航行、台湾の南西部防空識別圏(ADIZ)への度重なる大規模な侵入など、周辺地域に四方八方から出撃し、アジア太平洋地域の情勢を加熱させ続けている。
中共による海上脅威が高まる中、米軍は「ルーズベルト」などの空母打撃群を南シナ海に入れるだけでなく、中共が画定した台湾海峡やスプラトリー諸島の領海にも軍艦を派遣した。
5日からは、ベンガル湾で行われるフランス主導の合同軍事演習に、米国、日本、インド、オーストラリアが参加する。
軍事専門家の黄東氏は、「アップルデイリー」に対し、多国籍軍艦の南シナ海進出の発表は、中共に軍事力を示すだけでなく、西側世界全体が団結状態にあることを反映しており、外交、経済、軍事、科学技術のいずれも中共に対して、冷戦の雰囲気を醸し出していると分析した。
米「セオドア・ルーズベルト」空母打撃群が再び南シナ海に入った:
#USSTheodoreRoosevelt Carrier Strike Group returns to South China Sea: https://t.co/EKufYpFUOF #USNavy @US7thFleet pic.twitter.com/YH1VsbttF0
— U.S. Pacific Fleet (@USPacificFleet) April 6, 2021
ベンガル湾で行われるフランス主導の合同軍事演習に、米国、日本、インド、オーストラリアが参加する:
#USSSomerset (LPD 25) joins units of the Royal Australian Navy, French Navy, Indian Navy, and Japan Maritime Self-Defense Force in the Bay of Bengal for exercise #LaPerouse: https://t.co/lEcawGbSM1 #NavyPartnerships pic.twitter.com/qgHZODg1CT
— U.S. Pacific Fleet (@USPacificFleet) April 6, 2021
(翻訳・藍彧)