世界保健機関(WHO)は3月30日、新型コロナウイルス(中共ウイルス、SARS-CoV-2)の発生源の報告を正式に発表したが、日本や米国など14カ国は共同声明を出し、強い疑念を抱いていることを表明した。
WHOと中国共産党政権が共同で作成したトレーサビリティ報告書では、新型コロナウイルスはコウモリから別の動物を介して人間に感染する可能性が最も高いと主張し、ウイルスが中間宿主を介して人間に感染する可能性が非常に高く、実験室から漏れる可能性は極めて低いと考えている。
ボイス・オブ・アメリカ(VOA)の報道によると、ホワイトハウスは報告書に重要なデータがなく、事件の説明が不完全なため、第二段階の調査を要求した。14カ国の政府は、ウイルスの起源に対して独立した調査や分析を支持する共同声明を発表した。
米国のジョージタウン大学の国際医療法教授であるラリー・ゴスティン氏は、報告書にウイルスの起源に関する新たな進展はなかったと語った。ラトガース大学に所属する分子生物学者であり、ワクスマン微生物研究所の実験施設主任でもあるリチャード・エブライト教授は、中国共産党によるWHOメンバーへの制御力と指示力に加え、メンバーが利益衝突の圧力を受けているため、報告書に重大な欠陥があると考えた。スタンフォード大学の感染症専門家、デービッド・レルマン教授は、実験室からウイルスが漏れた説は信頼できる重要な説であり、除外されるべきではないと考えた。
CNNやニューヨークポストなどの多くの主流メディアが沈黙を破り、トランプ前米政権下で米疾病対策センター(CDC)の所長を務めたロバート・レッドフィールド氏や、前米国務省上級調査官であるデービッド・アッシャー氏などの専門家への独占インタビューを実施した。レッドフィールド氏は、ここまで感染力が強いウイルスは自然界から発生したはずがなく、実験室から生成されたものだと主張し、アッシャー氏はウイルスは中国共産党が作った生物兵器だと考えた。
前米国国家安全保障問題担当大統領副補佐官であるマシュー・ポッティンガー氏は3月28日、CBSの「60 Minutes(シックスティーミニッツ)」番組の中で、中国共産党軍が武漢のウイルス研究所に協力していたことを示す、機密解除された情報を目にしたことがあると述べた。
アントニー・ブリンケン米国務長官は最近CNNのインタビューで、北京が報告書の執筆に参加したため、米国政府は報告書の信頼性を疑っており、中国共産党が責任を負うべきだと述べた。
(翻訳・神谷一真)