マイク・ポンペオ前米国務長官は24日、中国共産党の脅威に対処するために、そのイデオロギーを見極めることが重要だとバイデン政権に忠告した。
ポンペオ氏は同日、テキサス州公共政策研究所のオンラインフォーラムに出席し、視聴者と意見交流した。同氏は「中国共産党が世界的に影響力を拡大しつつある中、米国はその脅威に対処するために行動するすべきだ。共産党のイデオロギーを見極め、彼らが『人権』をどのように解釈しているのかを知ることが最も重要だ」と主張した。
「米国は人間を社会の中で最も重要な役割を果たすものと見なしている。これは団体と関係なく、性別や地域、人種で区別しない、人と家族だけを重視する。しかし、中国共産党のイデオロギーは従来の概念と大きく異なる。伝統的な思想では人と命が尊重されることに対し、中国共産党が解釈した人権の本質は権力だ」
ポンペオ氏は自身の見解に基づき、中国共産党のいわゆる「アメリカ衰退論」というプロパガンダに対抗して、バイデン政権は米国の価値観を強く擁護すべきだと考えている。
同氏は、バイデン政権が「気候変動」などの問題をめぐり中国共産党と協力し、あるいは中国共産党に妥協することは決してあってはならないと考えている。しかし、一方でバイデン政権が中国共産党と協力する方向に進んでいるのではないかと懸念している。
同氏は最後に、中国共産党が「未来を支配する」ためにマルクス主義や社会主義のイデオロギーを利用しており、米国はこれらを排除すべきだと強調した。
(翻訳・徳永木里子)