バイデン米大統領は25日、初めて正式な記者会見を行った。就任から64日も過ぎ、100年来最も遅く記者会見を開いた大統領となった。当日バイデン氏はホワイトハウスで25名の記者を招き、国境、新型コロナウイルスワクチン及び米中、北朝鮮などの話題に触れた。
バイデン氏は「中国共産党の世界最も裕福で強力な国家になる野心は私の任期中に実現しないだろう。米国は科学研究へ投資することで中国共産党の巨大化に対応したい」と述べ、習近平氏に引き続き中国の人権問題について討論するとはっきり伝えたと話した。
また、北朝鮮の核問題が主要な外交問題とのこと。バイデン氏は「北朝鮮が弾道ミサイルを発射するのは連合国の決議に違反し、そのままエスカレートすれば米国および同盟国は対応しなければならい。無核化という最終結果を条件とし、ある形式を取った外交の準備は整っている」と述べた。バイデン氏は、オバマ元大統領からの北朝鮮が最も注目すべき外交政策の重点である忠告に納得していると示した。
会見において、バイデン氏は自身の任期100日目に米国全国で新型コロナウイルスワクチンの接種が2億に達すると承諾した。これは彼が12月に設定した目標の2倍である。米国は現在1日平均250万のワクチン接種が実施されている。
バイデン氏はまた、全面的に米移民制度の改革、銃所持規制を強める法律と投票権拡大に取り組んでいると述べた。この他、米政府は国境の収容所にいる未成年者を移送し、移民が帰国させられるという。
バイデン氏は今年78歳で、すでに現任最も高齢な大統領であり、2024年には82歳になる。彼は2024年に再任できると述べ、トランプ前大統領と対決する可能性について「まだ考えたこともない、わからない」と答えた。
(翻訳・北条)