アリゾナ州にある小さな町ギラベンドの町長は23日、大量に押し寄せた不法移民を理由に緊急事態宣言を発表し、根本的な原因が国境政策にあると述べた。アメリカ=メキシコ国境の近くに位置するギラベンドという町は、人口わずか2,000人の町である。
ギラベンドのクリス・リッグス町長はFOXニュースに対し、「バイデン政権に責任がある。不法移民をバスで自らの町に送り込み、新型コロナウイルス感染症(武漢肺炎、COVID-19)の流行に加え、移民の流入に対応するために必要な資源がないという現状だ」と訴えた。
アリゾナ州だけでなく、テキサス州の国境地帯も逼迫している。バイデン政権が1月から史上最も寛大な入国規制を施行して以来、アメリカ=メキシコ国境に不法移民が増加し続けている。中には多くの未成年者が含まれており、国境近くの町で大きな混乱が生じている。
米税関・国境警備局(CBP)が国境付近で拘束した未成年者数は、20日に1.5万人を超えた。一か所のテントシェルターだけでも、保護者の付き添いなしに国境を越えた約5,000人の未成年者を収容している。
では、なぜこれほど多くの未成年者が長距離移動して国境を乗り越えてきのたか?米民主党政権はなぜ不法移民の入国を認めたのか?
先日、メキシコのアンドレス・マヌエル・ロペス・オブラドール大統領は、アメリカ=メキシコ国境の混乱を招いた原因が移民政策にあると指摘した。
オブラドール氏は23日、米国政府関係者と移民問題について会談した後、記者会見を行った。同氏は「米民主党政権が入国規制を緩めたことで、米国に入れば優遇されると思い込んでいる米近隣国家とメキシコの人々が国境を越えて米国に押し寄せている」と述べた。
近年、米国南部国境の移民のほとんどがグアテマラ、ホンジュラス、エルサルバドルなどの中米諸国から来ている。
米民主党党員は「不法移民は地方の汚職や暴力、さらに昨年11月に発生した2回のハリケーンや新型コロナウイルス(中共ウイルス、SARS-CoV-2)のパンデミックによる経済的な影響を受けて、自国を逃げ出したのだ」と述べた。
(翻訳・徳永木里子)