オープンソース・インテリジェンス(OSINT)のアナリストは11日、中国共産党が福建省漳州市漳浦県の近海に新たな軍事基地を建設している様子を示す衛星写真をツイートした。衛星測位によると、同基地は澎湖から183キロしか離れておらず、同基地と最近観測された同じ福建省にある2つの軍事飛行場は、いずれも中国共産党軍の台湾への大きな圧力と脅威を構成している。
衛星画像からもわかるように、真新しい軍事基地(24°02’41.5”N 117°50’55.0”E)は1,700メートルの滑走路、600メートルの主滑走路、10個のヘリコプター着陸パッド、27個の駐機場を備えており、規模はかなり大きい。また、3つのヘリコプターが駐機場のそばに停まっているのが見える。
台湾の軍事専門家の何澄輝氏は、完成したばかりの軍事基地の衛星航空写真を見て、「これまで報道されていなかったこの新軍事基地は、習近平氏が就任後、台湾問題の解決と共産党軍の戦力拡大に躍起になっている産物とみられる。既成の国際秩序に挑戦し、第一列島線を突破しようとしており、更に米軍に直接挑戦するという暗黙の意図がある。同基地は台湾の南西部海域や空域、東沙諸島に対して十分な脅威と圧力を構成している」と述べた。
グーグルマップでは数年前の、まだ何もない空き地だった頃の写真しか表示されていない。
基地の衛星写真を示すOSINTアナリストのツイートと別のネットユーザーのツイートでは、台湾から見た基地の位置が表示されている:
https://twitter.com/nihalshriv/status/1370025613793226755
(翻訳・藍彧)