ドナルド・トランプ前大統領(右)とジョー・バイデン大統領(左)(イメージ:看中国合成写真・Wikipedia/CC0)

 トランプ前米大統領はホワイトハウスを去る前に、バイデン大統領に手紙を残した。バイデン氏はこの手紙を「寛大で慈悲深い手紙だ」と言っていた。トランプ氏は22日に、FOXニュースのリサ・ブーザ氏のポッドキャストインタビューで、「バイデン氏の就任式の日に残した手紙は数ページに及ぶもので、心の底から彼の活躍を見たいと思っていた。彼の幸運を祈った」と語った。

 退任する大統領が後継者に手紙を書くのは、アメリカの伝統である。バイデン氏は「トランプ前大統領は非常に寛大で慈悲深い手紙を書いてくれた。手紙はプライベートなものなので、本人に許可を取るまではお話できないが、これ(手紙の内容)はとても慈悲深かった 」と当時語っていた。

 しかし、退任する大統領が後継者に残した手紙は全部、大統領記録法に基づき、米国立公文書館(NARA)に送られて保存されるため、この手紙はいずれ公開されることになる。

 トランプ氏は、約1時間のインタビューの中で、自身の多くの主張を繰り返し述べ、2020年の大統領選は、自分が認めない組織的な不正選挙であると考えている。

 さらに、トランプ氏はバイデン氏の国境開放政策の欠点を指摘し、国境危機を解決するために国境壁の建設を終わらせることを提案した。「危険な犯罪者が国境を越えているため、1ヶ月以内に完成できる国境壁の建設を早く終わらせないといけない」

(翻訳・徳永木里子)