各国の公式予防接種データを集約したウェブサイト「Our World In Data」によると、チリは2月初旬から中国シノバック製のワクチンを大規模に接種し、現在の接種率はイスラエルとアラブ首長国連邦に次ぎ、9割を超えているという。
しかし、それと同時に現地では、毎日の確認件数は減少するどころか増加しており、2月初旬の約4,000件から最近では約5,000件と25%も上昇している。
ブラジルが1月に発表したデータによると、中国シノバック製ワクチンの有効性は50.4%しかないという。同ワクチンは従来の不活化ワクチンの製造方法を採用しており、通常の冷蔵庫の温度(2~8度)の下で保存でき、輸送や保管が容易という利点があり、北京政府は貧困国との「ワクチン外交」に利用している。
また、パキスタンのイムラン・カーン首相は18日、中国製ワクチンを接種したばかりだが、20日のPCR検査で陽性反応を示した。
上記現象は、中国製ワクチンの不活化が不十分なのか、現地のウイルスが変異してワクチンが効かなくなったのかは不明である。
(翻訳・藍彧)