米アリゾナ州下院議員アンディ・ビッグス氏は12日、新型コロナウイルス(中共ウィルス、SARS-CoV-2)に感染した不法滞在者により、アリゾナ州の一部の病院がひっ迫していると述べた。
米ニュースチャンネル『ワン・アメリカ・ニュース・ネットワーク(OANN)』の報道によると、ビッグス氏は「われわれが入手した情報から見ると、新型コロナウイルス感染症(武漢肺炎、COVID-19)で、(アリゾナ州の)一部の病院が再びひっ迫している。その実証を探している」、「感染者はアメリカ国民でもなく、アリゾナ州の合法的な住民でもない。国境を越えてきた人(不法滞在者)たちだ」と述べた。
ビッグス氏は、バイデン政権の移民政策を強く非難する共和党議員の一人である。3月11日、同氏はツイッターで「薬物売買はとても深刻な問題だ。法律を無視し、国境を開放し、薬物売買をする人に権利を与えるバイデン大統領を、われわれは決して許してはならない」と述べた。
同報道によると、不法入国者への入国許可に伴い、逮捕した不法入国者全員がPCR検査実施しなくてもいいと、米国境管理者が認めた。
バイデン政権の不法入国者に対する「逮捕してすぐ釈放」の政策が不法滞在者の激増する原因だと、共和党議員の非難が日増しに強くなっている。同報道によると、バイデン大統領が就任後、アメリカ=メキシコ国境を越境する不法入国者の児童の人数が増える一方で、新たな不法滞在者で従来の収容施設がひっ迫している。
アメリカ合衆国税関・国境警備局(CBP)の記録によると、2月の不法入国者が前月より28%も増加し、更なる増加が見込まれると、OANNが明らかにした。一方、ホワイトハウス報道官ジェン・サキ(Jen Psaki)氏は「問題の根本的な原因を見つけ出し、行動をすることが目下の課題である」と述べた。
(翻訳・常夏)