(イメージ / Pixabay CC0 1.0)

 中国共産党(以下、中共)政権は、15日より中国製新型コロナウイルスワクチンを接種した外国人を対象にビザ申請を簡略化すると発表した。

 台湾中央通訊社の報道によると、16日まで、米、日、韓、豪、仏、伊及び多くのアジア、アフリカの中国大使館は「中国製新型コロナウイルスワクチンを接種した対象者にビザ手続き簡略化の通知」を発表した。同措置は現地時間15日より実施開始で、外国人段階的に回復するためのものだという。

 同新規定により、ビジネスや親族訪問のために中国への渡航を予定している外国人とその家族は、中国製ワクチンを接種していれば、中国政府や中国企業が発行する「招聘状」を提出する必要がなく、従来のビザ申請要件に準拠して書類を作成し、申請を行うことができる。

 これに対し、ブルームバーグ・ニュースは「中国製ワクチンは中国に入るチケットになっている」と描述した。

 米「ニューヨーク・タイムズ」は、中共政権は中国製ワクチンの国際的な影響力を高めようとしているが、外国の科学者及び各国政府は同ワクチンの治験データの透明化を呼びかけている。

 また、中国当局は国際オリンピック委員会に選手にワクチン提供できると示したが、日本とオーストラリアに相次いで拒否された。

(看中国記者・黎小葵/翻訳・北条)