Signalアプリ(ウェブページのスクリーンショット)

 暗号化チャットアプリ「Signal(シグナル)」は近日中国で禁止された。これは中国当局による海外ソーシャルメディアプラットフォームを取り締まる最新の動きである。

 英紙「デイリー・テレグラフ」16日付の報道によると、「Signal」は安全な通信方式として中国国内で人気を増しており、特に人権弁護士及び異議者に愛用されている。中国でグーグルメール及びツィッターなどの禁止された外国通信サービスを利用する際に、「仮想プライベートネットワーク(VPN)」を通して自分の居場所を隠さなければならない。しかし、暗号化チャットアプリSignalは中国でVPNを使用せずにアクセスできるため、中国当局は神経をとがらせている。Signalは15日に禁止され、翌日の16日にはすでに中国で利用できなくなった。

 中国で禁止されたことについて、Signal社はまだコメントをしていない。

 アメリカ合衆国に本部を置く国際NGO団体である「フリーダム・ハウス」のインターネット自由度ランキングによると、中国はイラン、シリアとキューバを下回り、連続6年で最下位となっている。

(看中国記者・成容/翻訳・北条)