アントニー・ブリンケン米国務長官とロイド・オースティン米国防長官(パブリック・ドメイン、合成写真)

 ロイド・オースティン米国防長官は15日午後、アントニー・ブリンケン米国務長官は夕方にそれぞれ東京に到着した。16日、日米の外務、防衛担当閣僚による安全保障協議委員会(2+2)を開催した。

 ブリンケン国務長官とオースティン国防長官は、15日から日本と韓国を訪問し、バイデン大統領就任後、初の外国訪問を行った。米国防総省の声明によると、両氏のアジア訪問は、米国のアジア地域への承諾を同盟国に確信させるためのものだという。

 オースティン氏は13日、「インド太平洋地域の平和と安定を確保するために、多くの重要な課題を議論する」とツイートした。また、同氏は同行している記者に、「我々の目標は、中国共産党や米国に挑もうとするいかなる国に対しても、確実に抑止できる能力と行動計画を確保することだ」と述べた。

 また、両氏は14日付のワシントン・ポスト紙に連名で寄稿し、「国際秩序を脅かそうとする国、特に中国共産党政権はその構想を達成するために武力行使しようとしている。中国共産党の侵略と脅威に対抗せざるを得ないとき、協力することで強くなれる。米国は今回の訪問で、同盟国との協力関係を強化する」と述べた。

 両氏はまた、新疆、チベット、香港の人権問題や、台湾、南シナ海の問題にも触れ、「中国に責任を追求する」と述べた。

 また、両氏は同盟国間の関係促進にも取り組んでいることを明らかにし、歴史問題で冷え込んでいる日韓関係の改善を訴えた。

(翻訳・徳永木里子)