今年初めに米国の株式市場から追出された中国電信(チャイナ・テレコム)は9日、上海証券取引所でA株(注)を発行すると、香港証券取引所で発表したが、新株の発行価格を明らかにしなかった。
ロイター通信によると、中国国内3大電気通信事業社の一つである中国電信は9日に国内株式市場に戻る計画を発表し、最大で120.93億株のA株を上海証券取引所のメインボードに上場する予定であるという。
今年初め、米ニューヨーク証券取引所は、第45代米国大統領トランプ氏の行政命令を受けて、中国電信、中国移動通信(チャイナ・モバイル)、中国聯合通信(チャイナ・ユニコム)をニューヨーク証券取引所から追い出すことを決定した。
1月11日午後4時、中国電信、中国移動通信、中国聯合通信は、ニューヨーク証券取引所での取引を正式に停止し、上場廃止の手続きを完了した。
中国聯合通信は2002年に中国本土でA株として上場している。中国移動通信は中国本土でA株として上場していない。
注:A株とは、中国の上海、深圳の株式市場に上場している中国企業を対象とし、人民元で取引され、中国国内の投資家に向けて発行している株式である。
(翻訳・藍彧)