(右図)P-8Aポセイドン海上哨戒機はオーストラリア南部を離陸し、北上してフィリピン海を通過し、同日沖縄に到着した。(左図)中国共産党が決定した東シナ海防空識別圏に直接進入する。(ツイッターより)

 世界各国と中国共産党との緊張関係が続く中、オーストラリアのP-8Aポセイドン海上哨戒機は2日、中国共産党が一方的に決定した東シナ海防空識別圏に突如侵入した。

 台湾の自由時報によると、米国の動向を長年追跡してきた中国共産党の公式プラットフォーム「南シナ海戦略的状況認識(SCSプロービングイニシアチブ)」は2日、P-8Aポセイドン哨戒機の飛行軌跡図を複数ツイートした。同哨戒機は2月25日8時16分にオーストラリア南部を離陸し、北上してフィリピン海を通過し、同日沖縄に到着したことを示した。

 同哨戒機の2日の初軍事任務は、中国共産党が決定した東シナ海防空識別圏に直接進入することであった。「南シナ海戦略的状況認識」プラットフォームはこの行為を「珍しい」と述べた。

 これは、2月3日に行われた日英外務・防衛閣僚会合(「2+2」)で、南シナ海と東海の情勢に懸念を表明した後の最新の進展である。英国のドミニク・ラーブ 外相とベン・ウォレス国防長官は3日、日本の茂木敏充外相、岸信夫防衛相とビデオ会議を行った。英国国防省はその後の声明で、英国の「クイーン・エリザベス」空母打撃群が今春、太平洋海域で日本の自衛隊との合同軍事演習を実施すると述べた。

 中国共産党は2013年11月23日に、一方的に東シナ海に防空識別圏を設け、日本が主権を主張している尖閣諸島(中国名:釣魚島)と海域を東シナ海防空識別圏に編入した。この動きは、当時の米国、日本、韓国、オーストラリア、ドイツ、フランスから強く反対された。

(翻訳・藍彧)