香港の元行政長官董建華氏(Estonian Foreign Ministry, CC BY 2.0, via Wikimedia Commons)

 中国共産党全国人民代表大会(全人代)は5日、香港の選挙制度を修正しようとした。開会式に出席した中国人民政治協商会議(政協)全国委員会副主席で香港の初代行政長官である董建華氏が壇上で突然転倒した。董氏は北京に出発する前に当局規定に従い、シノバック製ワクチンを接種した。

 香港メディアの報道によると、政協副主席で香港の初代行政長官である董建華氏は、会場を出ようとした際に突然壇上で倒れ、周りの人に速やかに助け上げられた。同氏は立ち上がってから、横にいる人に支えられて歩いて会場を出た。

 同紙によると、同席していた香港の行政長官である林鄭月娥氏、政協副主席で前行政長官である梁振英氏もその時、前に出て注意を払った。

 「香港経済日報」のウェブサイトによると、董氏は北京に出発する前、2月26日に香港中央図書館展覧館コミュニティの予防接種センターを訪れ、シノバック製ワクチンを接種したという。当時、ワクチン接種後は「スムーズに進んだ」と言った。

 今年で83歳になる董氏がワクチン接種の1週間後に不調があったことは、ネットユーザーの間で推測を呼んだ。あるツイッターユーザーが、「6日前、董氏は中国製のワクチンを接種し、もう少しで今日人民大会堂で犠牲者になるところだった」と述べた。同氏が接種した同じ日に、63歳の香港人男性もシノバック製ワクチンを接種し、翌日にひどい不調があって病院に運ばれて死亡した。

https://twitter.com/TuCaoFakeNews/status/1367689156055339012

(翻訳・徳永木里子)