(イメージ / Pixabay CC0 1.0)

 インドネシアメディアの報道によると、インドネシア東ジャワ州の地域総合病院に勤務する33歳の女性看護師エルニー(Erny Kusuma Sukma Dewi)氏は、1月28日に中国のシノバック・バイオテック・リミッテッド 生物製薬会社が開発したワクチンを接種後、発熱・呼吸困難・咳などの症状が現れた。

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 彼女は2月5日に病院に運ばれ、6日に集中治療室に入り、14日には症状が悪化して死亡した。接種から死亡までわずか17日間だった。

 同病院のウダミ院長は、病院には他に感染された従業員がいないため、彼女の感染経路は不明だと話した。

 インドネシアの看護師全国協会によると、彼女は最初の予防接種を受けた際には健康だったという。

 シノバック社が開発した「CoronaVac」というワクチンは、死滅した病原体から作られた不活化ワクチンである。このワクチンは通常の冷蔵庫の温度(2~8℃)で保存ができ、輸送や保管が容易である。米国製のモデルナワクチンとファイザー製ワクチンはいずれも核酸ワクチンであり、モデルナワクチンはマイナス20℃、ファイザー製ワクチンはマイナス70℃で保存しなければならない。十分なワクチン用極低温貯蔵施設がない発展途上国での使用には、中国製のワクチンの方が便利である。しかし、これまでのところ、世界保健機関の審査に合格した中国製ワクチンは一つもない。ブラジルが先月発表した新しいデータによると、中国のシノバック社のワクチンの効率は50.4%しかないという。

 また、中国のワクチン専門家である陶黎納氏が1月5日に、ソーシャルメディアサイトに投稿した国産ワクチンの説明書によれば、ワクチン接種後の副作用は73種類にも及び、一般的な接種部位の痛み、頭痛だけでなく、高血圧や視力低下、味覚障害、尿失禁などの重篤な副作用をもたらす場合がある。

(翻訳・藍彧)