公式スローガン「陋习(習)」を「陋刃」に変更
中国古代において、同王朝の皇帝の名前を口にすることや使うことがタブーとされていたため、皇帝の名前の漢字は、文書のなかで使うことができなかった。しかし最近、中国では習近平氏の簡体字の苗字「习」という文字を避ける動きがあった。習氏が皇帝になりたがっているのではないかと考える多くのネットユーザーを驚かせている。
先日、中国のある地域の街灯に貼られた公式の宣伝スローガンには、簡体字「陋习(意味:悪習)」の代りに「陋刃(意味:粗刃)」が使われていると噂されている。ネットユーザーは、「陋刃」という言葉が現れたのは、おそらく習氏の「习」を避けるために、簡体字の「习」を「刃」に置き換えた結果ではないかとみなしている。
また、ネットユーザーは微博(ウェイボー)で「陋习」という言葉を簡体字と繁体字で検索し、いずれも結果が出ないという指摘があった。
一部のツイッターユーザーによると、これは明らかに当局が罪を問われることを避けるために、習近平氏の苗字からなる悪い意味の言葉が使われないようにしたものであるという。
「翠」という字は、習氏が二度も死ぬことを暗示しているのか
最近、中国共産党当局が新型コロナウイルス(中共ウイルス、SARS-CoV-2)の感染状況を極力に隠蔽しているため、民間の不満を引き起こし、多くの民衆は「自ら指揮を執った」と主張した習氏に非難の矛先を向けている。ソーシャルメディアで「翠」という文字をリツイートし、習氏が早く死ぬことを暗示した。話題を呼んだ直後に、関連メッセージはすぐにブロックされた。
最近、微博(ウェイボー)では、「翠」という言葉についての議論が始まった。「翠」という漢字構成は「习卒」や「习二卒」という文字からなっており、漢字の「卒」は死を意味し、「习卒」は習氏の死を意味し、「习二卒」は習氏がを2回死ぬという意味する。ネットユーザーによる「翠」の議論は、ネット管理者の注意を引き起こし、関連メッセージが削除されたほか、多くのネットユーザーが関連する話題の転送や議論に参加したため、アカウントをブロックされた。
一部のネットユーザーが微博(ウェイボー)で「翠」という文字を検索したところ、検索結果は慎重に処理され、その文字を含む人名や地名のみが表示されていたことが分かった。
(翻訳・徳永木里子)