(看中国/Vision Times Japan)

 近日、フランスの多くの病院で中国製KN95マスクの使用が中止された。その理由は使用していた医療従事者が新型コロナウイルス(中共ウイルス、SARS-CoV-2)に集団感染し、同マスクの品質が疑問視されているからである。

 フランスの独立ウェブニュースサイト「メディアパルト」22日の報道によると、フランスの多くの病院が、在庫の中国製KN95マスクを使用しないことにしたという。

 昨年春、フランス政府はマスクの在庫不足により中国からKN95マスクを大量に輸入し、医療機関に分配した。ナント医療センターのレペレティエ教授は「我々はフランス公衆衛生局によって送られてきた10万枚のKN95マスクを、医療スタッフに試着してもらった後、倉庫に戻すことにした」とメディアパルトに語った。

 フランスの海岸沿いの町アンダイエの公立病院では1月中旬にKN95マスクを受け取り、15日間試着した後、医療スタッフ20人が耳ひもの緩みすぎなどが原因で新型コロナウイルスに感染したと診断された。そのため、同病院は2月からKN95マスクの使用を中止した。

 病院労働組合の代表者は「マスクをつけてすぐに違和感を感じた」と話した。KN95マスクはEN規格FFP2医療用マスクよりはるかに効果が低いと、多くの医療従事者が感じている。

 外科手術連合会(CIB)のスポークスマンであるグレゴリー・チャキル氏は「全国の医療従事者から、KN95マスクはどんな顔の形にも合わないという問題が出ている」と述べた。

 同報道によると、フランスの多くの公衆衛生機関も、KN95マスクの配布を中止しているという。

(翻訳・徳永木里子)