中国共産党軍のJ-10戦闘機(Alert5, CC BY-SA 4.0, via Wikimedia Commons)

 中華民国(台湾)国防部によると、中国共産党軍用機11機が20日、南シナ海で軍事演習を行った後、台湾南西部の防空識別圏(ADIZ)に侵入したという。これは2月に入ってから最大規模の侵入行為となった。

 台湾国防部が発表した情報によると、中国共産党軍はこのほど、台湾の東沙島(プラタス島とも呼ばれる)の北側で軍事演習を行った。今回、中国共産党軍はJ-10戦闘機2機、J-16戦闘爆撃機2機、JH-7戦闘爆撃機4機、H-6大型爆撃機2機、Y-8輸送機1機、計11機を派遣し、台湾南西部の防空識別圏(ADIZ)に侵入した。台湾側はスクランブルをかけて警告し、対空ミサイルを配備して中国共産党軍機をすべて追跡・監視している。

 プラタス島は南シナ海の北東部に位置し、国際航海の重要な交通拠点となっており、空港が建設されている。面積が小さいため、一般の住民は住んでいない。台湾政府は約500人の海兵隊員を駐留させている。

 プラタス島は現在台湾領土になっているが、地理的には中国広東省汕頭市から約260キロしか離れておらず、台湾本島の410キロよりも近いため、中国共産党軍に度々侵犯されている。

東沙島の位置図(ウィキペディアのウェブペイジのスクリーンショット)

(翻訳・徳永木里子)

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