中華民国(台湾)国防部によると、中国共産党軍用機11機が20日、南シナ海で軍事演習を行った後、台湾南西部の防空識別圏(ADIZ)に侵入したという。これは2月に入ってから最大規模の侵入行為となった。
台湾国防部が発表した情報によると、中国共産党軍はこのほど、台湾の東沙島(プラタス島とも呼ばれる)の北側で軍事演習を行った。今回、中国共産党軍はJ-10戦闘機2機、J-16戦闘爆撃機2機、JH-7戦闘爆撃機4機、H-6大型爆撃機2機、Y-8輸送機1機、計11機を派遣し、台湾南西部の防空識別圏(ADIZ)に侵入した。台湾側はスクランブルをかけて警告し、対空ミサイルを配備して中国共産党軍機をすべて追跡・監視している。
プラタス島は南シナ海の北東部に位置し、国際航海の重要な交通拠点となっており、空港が建設されている。面積が小さいため、一般の住民は住んでいない。台湾政府は約500人の海兵隊員を駐留させている。
プラタス島は現在台湾領土になっているが、地理的には中国広東省汕頭市から約260キロしか離れておらず、台湾本島の410キロよりも近いため、中国共産党軍に度々侵犯されている。
(翻訳・徳永木里子)
==看中国(Vision Times Japan)の許可を得ることなく、記事や写真、イラスト、動画等のコンテンツを複製、配布、送信、転載することはできません。==