「希望の声」21日の報道によると、元スタンフォード大学客員研究員の宋琛(ソン・チェン)氏はビザ詐欺欺瞞で起訴されており、19日に新たに司法妨害、書類破棄、中国共産党軍の背景隠ぺい、虚偽の陳述をしたなどの罪で起訴されたという。
起訴状によると、宋琛(39歳)被告は2018年12月、スタンフォード大学の客員研究員として科学研究に参加するため、J-1非移民ビザで米国に入国した。 ビザ申請書には、2001年9月1日から2011年6月30日まで兵役に就いた後、退役して北京の西釣魚台病院に勤務していたと記載されていた。
しかし、検察側は、宋琛被告が米国に入国・滞在中に中国共産党の現役軍人であったこと、西釣魚台病院を利用して本当の職場である中国人民解放軍空軍総合病院(以下、空軍総合病院と呼ぶ)にいたことを隠していたことを指摘した。もし宋琛被告が軍部に所属していたと明かせば、米国領事館に外交ビザの申請をしなければならなかったはず。
検察側によると、宋琛被告は捜査中に米連邦捜査局(FBI)の捜査官に嘘をつき、所持していた中国軍関係の身分証明、ネット上の軍事的背景コンテンツ、罪につながる可能性のある電子メールなど、中国共産党軍に関連がある証拠を破棄した。
FBIの調査結果によると、宋琛被告は空軍総合病院の「パイロットの脳梗塞に関する2018年の研究」で、共著者となっている。さらに、ネット検索で宋琛被告は同病院の神経内科の主治医として、重症筋無力症の治療を専門にしていたことが判明した。
FBI防諜機関支部次長アラン・コーラー氏は起訴状の中で、「中国政府はわれわれの大学を利用し米国の研究成果を繰り返し盗み、国際規範に従っていない」と述べた。
宋琛被告は4月7日にカリフォルニア州北部地区連邦地方裁判所に再び出廷し、4月12日に判決が下されるという。
2020年7月、宋琛被告と他3人の中国人客員研究員が中国共産党の現役軍人の身分を隠していたとして、ビザ詐欺容疑でFBIに調査され起訴された。米司法省が2020年7月17日に発表した起訴状によると、ビザ詐欺の罪で有罪判決を受けた場合、懲役10年と監督3年に加え、刑事罰として25万ドルの罰金を科せられる可能性がある。
(翻訳・玉竹)
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