中印国境の風景(イメージ:flickr / BentheCM パブリック・ドメイン)

 旧正月を迎える際、中印両軍は、数カ月に及ぶ国境紛争の膠着状態を打破し、前線から段階的に撤退することで合意したと発表された。

 10日、中国とインドの関係者は、両国の前線部隊がラダック地方のパンゴン湖の南岸と北岸から撤退し始めたと認めた。

 インドのラージナート・シン国防相は11日、国会でインドと中国は「段階的、協調的、検証された方法」で前期の配備を撤退させると述べた。

 中国国防省によると、両方の部隊が同時に前線から撤退するのはすでに整然と始まっているという。

 中印は前線部隊の撤退に加え、パンゴン湖の北岸と南岸の防衛施設の解体でも合意した。

 インドの退役中将で元北部軍団司令官のディペンドラ・シン・フーダ(D.S. Hooda)氏は、両国が信頼を取り戻し、新たな合意に達するには時間がかかるだろうと述べた。「長期に渡る緊迫した状態は多くの不信感を招き、実効支配線の和平合意の進展を完全に損なっている 」

(翻訳・徳永木里子)

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