ミャンマーの軍事クーデターの発生から3日目、複数の無線トランシーバーの違法輸入に関連した容疑で、ミャンマー軍に拘束されているアウンサンスーチー氏が起訴され、有罪判決を受けた場合は最高3年の懲役に直面する可能性がある。
ミャンマーの首都ネピドーの裁判所でビデオ聴取が行われた。アウンサンスーチー氏とウィンミン大統領は、それぞれ「ミャンマー輸出入法」第8条、「ミャンマー災害管理法」第25条に基づいて起訴された。
警察の訴状によると、ネピドーのアウンサンスーチー氏宅から不法輸入と無許可使用で、携帯型無線トランシーバー6台が押収された。
アウンサンスーチー氏は2月15日まで拘束され、有罪判決となった場合、最高で3年の懲役を受けることになる。
同じく軍に拘束されているミャンマーのウィンミン大統領は、去年11月の選挙期間中に新型コロナウイルス(中共ウイルス、SARS-CoV-2)の防疫規則に違反した疑いで、災害管理法違反の容疑で起訴された。
ウィンミン氏も2月15日まで拘留され、現在は最高で2年の刑期に直面している。
与党国民民主連盟の報道官が関連ニュースを確認した。
2月1日未明、ミャンマー軍はアウンサンスーチー氏と主要な政府官員を拘束し、正式に政権を掌握した。ミャンマー軍は、1年間の非常事態を宣言し、国家権力をミン・アウン・フライン国軍総司令官に引き渡した。同日、軍は数十人の政府高官を解任し、新たに11人の政府閣僚を任命した。
ミャンマー軍は、アウンサンスーチー政権が選挙不正疑惑を調べていないと非難した。昨年11月8日の選挙では、与党の国民民主連盟が上院で396議席を圧倒的に獲得したのに対し、軍部支持政党は33議席しか獲得できなかった。ミャンマーの選挙委員会は疑惑を否定し、選挙は公正だったと示した。
2月2日、ミャンマーのミン・アウン・フライン国軍総司令官、ミンスエ大統領代行、新たに任命された9人の連邦政府閣僚がネピドーで初の政府会合を開き、国内観光の復活、ホテル産業、経済の活性化、雇用の増加などをカバーする今後の政策予定を発表した。
(翻訳・藍彧)
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