2019年香港区議会選挙において、民主派は圧倒的な勝利を得た。しかし、建制派は立て続けに選挙への異議を申し立てている。香港高等法院(高裁)は2日に、宣伝物において誹謗中傷されたとし、落選した建制派区議員の鄭強峰氏が競争相手の民主派区議員洪駿軒氏への訴えを受理した。高等法院の周家明裁判官は鄭氏が勝訴し、洪氏の議員資格が取り消され、賠償を支払わなければならないと宣告した。洪駿軒氏は初めて資格を取り消された区議員となった。
洪氏は「アップルデイリー」に対し、「判決結果に落胆した。弁護士と相談後、14日間の上訴期間で上訴するかを決める。最終結果がどうであれ、コミュニティへの貢献を続け、簡単に諦めない」と述べた。
今回の判決で、洪議員の資格取り消しのほかに、選挙に異議を申し立てた鄭氏が繰り上げで区議員になれないことが明記されている。当局は補欠選挙を行うかを明らかにしていない。洪氏は「補欠選挙があれば必ず参加し、今回の判決で政治及び選挙への参加を諦めない」と明言した。
洪氏はフェイスブックに「今日(2日)は私が区議員として皆さんに奉仕する最後の日かもしれない。独裁者はいかなる民衆を弾圧する機会をも見逃さない。大時代においてみんなそれぞれ異なる責任を担っているが、目標は一致している。結果がどうであれ、皆さんがこの暗黒な時代に信念を貫いでほしい」と投稿した。
ネットユーザーは洪氏が資格取り消されたことに対し、「香港の裁判官は犬同然、香港はもう以前の香港ではなく、畜生に管理されている」と批判した。
(翻訳・北条)
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