オランダのデン・ハーグに拠点を置く欧州刑事警察機構(ユーロポール、Europol)は2月1日、防疫のための渡航制限がある限り、偽の新型コロナウイルス(中共ウイルス、SARS-CoV-2)の陰性証明書が販売され続ける可能性が高いと警告した。同機構は、EU加盟国や国民に対し、より一層注意を払うよう呼びかけた。
ユーロポールによると、偽の陰性証明書を旅行者に販売する事件が頻発しており、直近ではイギリスのロンドン・ルートン空港で、偽の陰性証明書を販売しようとした男が逮捕された。偽の陰性証明書には実在の検査機関まで書かれている。
これまでに報告された事例は以下の通りである。フランスのパリ・シャルル・ド・ゴール国際空港で、乗客に150から300ユーロ(約1万8千から3万7千円)で偽の陰性証明書を販売した犯罪グループがいた。イギリスでは、偽の陰性証明書を100ポンド(約1万4千円)で販売した容疑者が捕った。昨年12月にスペイン国家警察が、40ユーロ(約5千円)で偽の陰性証明書を販売した容疑者が逮捕された。オランダで、メールアプリを通して偽の陰性証明書が50から60ユーロ(約6千から7千円)で販売されたことが判明した。
また、ユーロポールは、アイルランドの犯罪グループ「ラスケール・ローバーズ(Rathkeale Rovers)」が、偽の陰性証明書を偽造している情報も得た。同グループは、商品偽造、強盗、マネーロンダリング、麻薬密売などを含む世界中で様々な組織犯罪活動を行っている。
(翻訳・徳永木里子)
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