(明・仇英「漢宮春暁」一部 / パブリック・ドメイン)

 漢王朝時代の女官の宮廷生活を描いた「漢宮春暁」は画家・仇英(約1494-1552)の最も有名な傑作です。仇英は明王朝時代の四大画家のひとりとして数えられ、数多くの名画を残しました。春先の漢王朝の宮殿を描写した「漢宮春暁」は30.6×574.1センチの絹布に描かれ、登場する人物数は114人に上ります。

 それでは仇英が描いた「漢宮春暁」を通して、漢王朝初期の宮廷生活を見ていきましょう。

早朝の霧は繊細なシルクのようです。(明・仇英「漢宮春暁」一部 / パブリック・ドメイン)
宮殿中庭の扉が開き、心地よい朝を迎え入れます。(明・仇英「漢宮春暁」一部 / パブリック・ドメイン)
二匹の白鳥が飛んでいます。長く伸びる緑の屋根は穏やかな雰囲気を作り出し、中庭は広くて綺麗です。(明・仇英「漢宮春暁」一部 / パブリック・ドメイン)
二匹のクジャクがエサを探し求めています。(明・仇英「漢宮春暁」一部 / パブリック・ドメイン)
女性たちは大忙しです。髪を整えている者がいる一方、花を摘んだり、舞踊を楽しんだり、音楽を奏でる者もいます。(明・仇英「漢宮春暁」一部 / パブリック・ドメイン)
「草バトル」は、古代で最も人気だった遊戯の一つです。相手の植物の名前を言い当てるなど、様々な遊び方があります。(明・仇英「漢宮春暁」一部 / パブリック・ドメイン)
保育場所では、赤ちゃんが遊んでいます。女官たちは繊細なシルクのアイロンで忙しそうです。(明・仇英「漢宮春暁」一部 / パブリック・ドメイン)
数人の女性は囲碁を遊んでいます。(明・仇英「漢宮春暁」一部 / パブリック・ドメイン)
仲の良い友達と読書を楽しむことは間違いなく楽しいことです。(明・仇英「漢宮春暁」一部 / パブリック・ドメイン)
教養のある女性にとって、楽器の練習は欠かせません。(明・仇英「漢宮春暁」一部 / パブリック・ドメイン)
宮廷画家も忙しいです。肖像画は重要な行事のためのものでしょう。(明・仇英「漢宮春暁」一部 / パブリック・ドメイン)

 

注:絵巻「漢宮春暁」(國立故宮博物院・台北)

(翻訳・黎宜明)