米IBM中国研究所(IBM CRL)は最近閉鎖した。ニュースが公開されると、中国では騒動を引き起こした。
IBM中国研究所は1995年に北京に設立され、世界のIBMが設立した12の重要な研究機構の一つである。最近、複数のメディアによると、1月23日、IBM中国研究所はひっそりと閉鎖された。IBMサイトでは、中国研究所のホームページがまだ残っており、求人広告が掲げられているが、実際には密かに閉鎖した。
その後、IBMは、中国での研究開発の布石を変革しており、中国開発実験室、IBM中国システム実験室とカスタマーイノベーションセンターも同じ建物内にあり、今後も引き続きイノベーションセンターとして、中国の発展を助力していくとの見方を示した。
IBM中国研究所が閉鎖する前に、多くの有名外資企業が中国市場から撤退し、中国での研究機関を閉鎖や縮小した。例えば、2015年3月にはヤフーが中国市場から撤退し、ヤフー北京研究開発センターを閉館した。2019年にはアマゾンが中国からの撤退を発表し、同年にはオラクル社が中国の研究開発センターを正式に閉鎖した。
江西省景徳鎮の学者である李橋氏はラジオ・フリー・アジアのインタビューで、「多くのテック大手はかつて人々の心の中で巨人であり、倒れるはずがないと思っている。しかし、その巨人は次々と倒れていった。IBM中国研究所は全面的に閉鎖されおり、この調整は強制的行われたのかもしれない。中国と欧米の関係には重大な波瀾が現れて、中米がデカップリングに向かっているかどうかは、多くの不確定要素がある」と述べた。
(翻訳・藍彧)
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