米メディアによると、ジョー・バイデン大統領の就任式後、ワシントンD.C.の警備を務めた数千もの州兵が、米連邦議会議事堂の中で休められないことを告げられた。その後、州兵らは劣悪な状況の駐車場で一夜を明かすことになり、苦情と非難の声が上がった。その後、駐車場に配置されていた兵士の議事堂エリアへの立ち入りが許可された。
1月22日(金)、州兵総局のマシュー・マーフィー(Matthew Murphy)報道官は、1月21日午後3時頃、米議会が会期を再開したため、連邦議会議事堂の廊下やオープンスペースを休憩場所に使用した兵士は移動する必要がある、と述べた。その後、州兵たちはサーグッド・マーシャルセンターの駐車場に一時的に移動した。
そのため、駐車場環境への強い不満を表した兵士が続出した。 米メディア「ポリティコ」によると、ある州兵は、車庫は暖房が効いているが、Wi-Fi設備がなく、5000人の兵士もいるのにコンセント1か所とシャワールームが2か所しかないという。同州兵は「正直、裏切られたとしか思えない、全てが順調に進んだ後、用済みになって、駐車場の片隅に追放された 」と話した。
右翼メディアのOANNは22日朝、トランプ前大統領がワシントンD.C.にあるトランプホテルを、州兵のために開放したと報じた。
同日午後、議会議事堂の警備は兵士たちは休むために議事堂を利用することが許されたという情報が出た。州兵総局のマーフィー報道官は、「就任式演習部隊の指揮官ジェーン・バークヘッド将軍は、現在、兵士らが駐車場から議事堂に戻れると、議会議事堂のセキュリティ担当長官の許可を得たと確認した。連邦議事堂の解放ホールの近くで休憩を取り、終了後にはホテルなどの宿泊施設に移動する」と話した。警戒態勢は1月24日まで続く。
議事堂警察担当部門は後日の声明で、同署が州兵の移動を直接決定したわけではないと弁明した。
両党の議員は、駐車場への兵士を配置したことを非難した。米民主党のチャック・シューマー上院院内総務は 「言語道断 」とコメントした。ジェームズ・インホーフェ共和党上院議員はFOXニュースに「命令を下した人物を突き止める」と話した。共和党のビル・キャシディ上院議員はツイッターに、「勇敢な州兵をこのように取り扱うことは、全く受け入れられない、直ちに対処しなければならない」と投稿した。
(翻訳・玉竹)