米海軍空母打撃群(パブリック・ドメイン)

 24日、中国空軍15機が再び台湾南西部防空識別圏(ADIZ)に侵入した。23日に中国空軍13機が台湾に侵入した後、同日南シナ海に到着したセオドア・ルーズベルト空母航空攻撃隊は、超強力な布陣を外に向けて発表し、同艦の関係者は 「我々の行動はコミットメントを表している」と語った。

 中華民国(台湾)空軍が発表した中国軍機動態によると、今回の中国共産党の台湾攪乱作戦は2021年に最大規模となり、5種類15機の軍用機を投入したが、台湾海峡の中間線を越えたものは1機もなかったという。

 これに対し、中華民国空軍は航空パトロールを派遣し、反発の放送だけでなく、対空ミサイルによる追跡や監視も行った。

 米軍のセオドア・ルーズベルト空母が南シナ海で演習を行っていることについて、台湾の国立中正大学戦略国際問題研究所の林頴祐准教授は、この演習は旧正月に行われる中華民国陸軍の「戦闘準備強化演習」と似たようなものであり、主な対象は米国と推定し、「外交」「軍事」「内圧移譲」の3つの方向性があると述べた。

 元中華民国空軍副司令官の張延廷氏は、中国共産党は台湾に対する政策が変わらないというメッセージを伝えたいが、一方でバイデン政権への圧力テストを強調し、中国の新型コロナウイルスの深刻な内部流行から圧力を逸らしたい狙いがあると分析した。「剣がアメリカに向けられているのは明らかであり、台湾を強制連行している」と語った。

 一方、23日に中国空軍13機が台湾を妨害した後、アメリカインド太平洋軍の公式サイトのニュースリリースによると、セオドア・ルーズベルト空母及び他の軍艦により構成される空母打撃群が23 日に南シナ海に到着したことが確認された。米海軍第11空母航空団、ミサイル駆逐艦ラッセル、ミサイル巡洋艦バンカー・ヒル、駆逐艦ジョン・フィン、第23駆逐戦隊が含まれる。セオドア・ルーズベルト空母に搭載されていた戦力も公開された。

 セオドア・ルーズベルト空母のエリック・アンドゥズ司令官は、「我々の行動は、地域の安全と安定を維持するという我々のコミットメントを表している」と述べた。第7艦隊は、西太平洋とインド洋に50~70隻の軍艦と潜水艦を配備した米海軍最大の前線配備艦隊であり、35カ国と交流しながら「自由で開放的なインド太平洋地域の保全と保護」という任務を遂行している。

セオドア・ルーズベルト空母打撃群の動画:

第7艦隊担当海域 「7F」で示される海域 (パブリック・ドメイン)

(看中国記者・盧乙欣/翻訳・徳永木里子)

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