米弁護士シドニー・パウエル(Sidney Powell)氏は1月23日、破壊された憲法の権利と言論の自由、および「神聖なる自由かつ公正な選挙権」を求め、スーパーPAC(特別政治行動委員会)を発起した。
パウエル弁護士は23日、「共和を取り戻すスーパーPAC」を発起するという声明を発表した。スーパーPACとは アメリカ合衆国の選挙において活動する政治資金団体であり、大統領選挙の候補者や政党と直接協力関係になれば、無制限に資金を集めることができる。そのため、独立した支出や政治活動に限度なく献金することが可能になる。
1月22日に連邦選挙委員会(FEC)に提出された文書によると、パウエル弁護士がスーパーPACの記録保管者であり、トランプ前大統領の選挙活動を勤めたジェシー・ビナール弁護士が財務管理を務める。
パウエル弁護士はスーパーPAC発起の経緯について、米国人は真相を知ること、法治の復帰や問責制を強く求めているほか、政治的腐敗や、米国民を見下ろし、軽蔑する「エリート政治層」への嫌気からである、と表明した。「米国民は、政党の私利、大手IT企業の制圧、虚偽記事の虚言を暴露し、拒絶する声を上げる権利があるべきだ」と同氏は語った。
「共和を取り戻すスーパーPAC」について、パウエル弁護士は「誠実、正直、政府の原点復帰を求め、国民のためにあげる声であり、政党に拘らず、真理と法治のために戦う候補者と協力し、短期的な利益や政治的な利益のために憲法を裏切るすべての候補者に反対する」と語った。
昨年11月3日の米大統領選挙日以降、パウエル弁護士は選挙における不正、詐欺、規則違反に関する様々な提訴を起こしたが、「当事者適格がない」や「時効が過ぎた」といった理由で棄却された。
一方、トランプ前大統領は米大統領選挙制度の改革に尽力すると明言したことがあり、1月20日の退任演説で、「何らかの形で戻ってくる」と話した。
(看中国記者・程雯/翻訳・常夏)
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