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 香港中文大学医学部の最近の研究によると、新型コロナウイルス感染症(武漢肺炎、COVID-19)の感染者の腸管内の細菌のバランスが崩れ、免疫力の低下につながった。回復者数の約8割に疲労、記憶力の低下、不眠症、呼吸困難や脱毛などの症状が出現した。

 香港中文大学医学部では、去年の2月から5月にかけて、100人の患者から採取した糞便サンプルを健常者のものと比べた結果、患者の腸内細菌叢のバランスが崩れ、人体に有害な細菌の割合が有益な細菌よりも多くなっていることがわかった。これにより、患者は回復後も12週間以上にわたって疲労、記憶力の低下、不眠症、呼吸困難、脱毛などの新型コロナウイルス後遺症5種類がよく出現する。また、医学部は30名の香港の新型コロナ患者の感染後6ヶ月の状況を調査した。患者のうち8割は依然として上記の症状が続いており、回答者の3分の1は3つ以上の症状を発症していた。

 香港中文大学医学部長兼腸内細菌叢研究センター長の陳家亮(ちん かりょう)教授は18日(月)の記者会見で、腸内細菌叢のバランスを取り戻して免疫力を強化することで、新型コロナウイルスの症状を軽減し、回復を促進させることができると述べた。

(翻訳・神谷一真)

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